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親友 miglior amico

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いつも励ましてくれる大の仲良し3人組

今週は初っ端から国際キャッシュカードの磁気チップが壊れてしまって、メインにしているカードが使えなくなり、その対応に寝れる時間も削られてややグッタリ気味だったのですが、言葉の通じない彼らはそんな時でも暇を見つけては声をかけてくれて励ましてくれてます。イタリアに来たばかりですけど、この3人は本当にステキな仲間であり、イタリア生活於いては初のイタリアーノ友達です。今夜の仕事中も、ドルチェに使う飴細工で僕の名前を作って笑わしてくれました。一気に元気をもらった気がしました。

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イタリア語でpolpo(ポルポ)と言う真ダコです。

魚の仕入れ先では新鮮な生ダコが手に入れやすいので、和食の前菜セットに取り入れてみてますが、イタリア人が好むタコの固さと食感が日本人とは全然違うみたいで、日本で食べる煮ダコの様な柔らかさまで煮て使います。決して強火で沸騰させずに、極弱火でコトコトと約2〜3時間位に込みます。煮込み終わったら外の風に当てて少し干す事で、余計な水分が抜け落ちてタコの旨味がグッと凝縮されてとても美味しくなります。何も付けずに食べても程よい塩加減になります。僕はそのタコに茹でたメークイン系のジャガイモとキュウリを合わせて土佐酢をかけてテイクしています。柔らかいタコの食感とジャガイモのモッチリ感にキュウリのシャキシャキ感の口当たりを楽しんでもえたら良いなと考えて作ってます。

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今日はトスカーナでは超希少な本マグロが入荷しました

こちらでお世話になって初めての生本マグロが急に入荷したので、半身でしたが奇麗に捌きあげました。ブロックに切り分けてから大トロ、中トロ、赤みに切り分けて、削いだ皮は素揚げにして塩で。赤身に着いていた血合いは何度か香味野菜と一緒に煮て、血抜きを済ませてから甘辛く醤油で煮物に。そして中落ちはスプーンで奇麗に削り落としながら巻物でネギトロ巻きにしまた。ちょっと残念だったのは、盛り付けに使う筈の付け合わせ用の野菜達が入荷してくれなくて、色気に欠けた盛り付けになってしまいましたが、まぁ素材が激しく良かったのでトスカーナにしては十分過ぎる程のマグロ三昧だったと思います。なんでも豊富に手に入る日本の様な環境ではありませんので、手持ちの極わずかなアイティムで工夫を求められます。そういう環境で鍛え上げられているイタリアーノの料理人達の底力は本当に凄いし脱帽する毎日です。
by yusukerino | 2010-03-26 09:24 | 日常(Quotidiano)


イタリア滞在中に撮り歩いた風景や食べ物をご紹介しております。


by yusukerino

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